売上UPを支援

税理士が売上UPコンサル？売上UP支援にかける思い

きっかけは、税理士法人へ転職して迎えた3件目の新規開業のお客様でした。

居抜きで歯科医院を開業されるということで、既に融資の段取りも済まされており、開院直前より関与させていただきました。
実際に開院してみますと、想定を大幅に下回る来院患者数で推移し、支払が診療報酬を大幅に上回る状況が継続し、資金繰りは待ったなしの状況で、早急に対策を行う必要がありました。

私はとにかく資金繰りを何とかしようと、繰戻還付を申告し前年支払った税金を取り戻し、経費明細とにらめっこしながら経費を抑えられるところは抑えてもらい、銀行と交渉して追加融資をお願いしたりしておりました。
先生も1日の診療が終わった後に、深夜まで他院でアルバイトをしながら必死に頑張っておられ、そういった姿を見てますと、本当になんとかしないと、という思いでしたし、自分にできることは何でもやりました。

しかし、いかに税額を抑え、費用を抑え、多少の融資を取り付けたとして、経費削減には限界があり借入すれば返済が必要です。
結局それらの対策は一時しのぎに過ぎず、売上を上げることができなければ、本当の意味で改善できたことにはなりません。
売上を上げるためにできることはないか、色々考えましたが、会計・税務分野で経験を培ってきた当時の自分にはその力が無く、できることはほとんど無い現実に大きな無力感を覚えました。

そこから、税理士といえども、もっと言えば、税理士という最も身近な専門家だからこそ、大事な財務数値である売上についてアドバイスができる存在でなければならないと考えるようになり、創業の初期段階からしっかりと創業者に寄り添って、もっと計画的に、もっと厳格に売上を上げる方法を突き詰めていくお手伝いをするに至りました。

税理士が行う売上UPコンサルティングの特徴

一般的な税理士業務といいますと、確定申告、記帳代行が挙げられます。
経営計画作成や予算実績管理、資金調達支援業務を行う税理士事務所もありますが、売上UPまで踏み込んだサービスを提供する税理士事務所は少ないようです。

これは、税理士業務は決算という「過去」の確定した数字に基づくサービスである一方、売上UPコンサルはお客様の「今」に着目するサービスである、という違いから来ると思います。

過去の取引から確定申告書を作成し、また、過去の延長として未来を予測し経営計画書を作成します。
半面、税理士業務から少し離れてしまう、お客様が「今」どうすべきかを検討する機会は少ないように思います。

当事務所では、確定申告や記帳代行業務などのいわゆる税理士業務はIT機器やクラウドシステムを活用して徹底的に効率化し、それによって生まれる時間を売上UPコンサルの習得や提供に当てており、お客様の「過去」「未来」を理解した上で、「今」の資金繰り、売上や利益、何をすべきなのか、を大事にしております。

また、私自身、戦略系コンサルティングファームの出身ではありませんので、専門の売上UPコンサルタントのように、お客様に何か高度なご提案ができるわけではありません。 ただ、いくら高度な提案をしても、お客様が納得して行動しなければ「絵に描いた餅」に過ぎず、売上UPという結果はついてこないとこれまでの経験から感じております。

お客様に寄り添い、お客様の悩みや捕らわれているポイントを解きほぐし、お客様の心が次へ一歩踏み出してみようという気持ちになり、実際の行動を起こして初めて、売上UPという結果がついてきます。